放射線治療科
診療科案内
■2011年9月より放射線治療を開始しました。放射線治療専門医が常勤で診療に従事しています。
主な施術内容:「画像誘導放射線治療」、「呼吸同期照射」、「強度変調放射線治療」、「定位放射線治療(ピンポイント照射)」など
主な施術内容:「画像誘導放射線治療」、「呼吸同期照射」、「強度変調放射線治療」、「定位放射線治療(ピンポイント照射)」など
診療内容・特色
がんの治療法には外科の切除療法、内科の薬物療法とともに放射線治療があります。放射線治療は近年目覚ましい発展を遂げました。主にコンピューター技術の進歩によりますが、照射野を高精度に設定できるようになり治療効果を最大にして、かつ起きては欲しくない副反応を軽減できるようになりました。画像誘導放射線治療は病変部位を治療直前に確認して位置の修正を行います。また呼吸移動の大きい腫瘍には呼吸同期照射が可能となりました。さらに通常の対向2門や4門照射に加えて強度変調放射線治療を行っています。この方法は特に前立腺癌や頭頚部腫瘍に有効で、複雑な形、とりわけ凹んだ形の腫瘤に威力を発揮します。通常の多門照射では凹んだ形の照射野を作れないのでこの方法を使用しています。前立腺は横断面でみると逆ハート形を呈し、後方の凹んだ面が直腸前壁に接して存在します。そこで接している直腸の線量を低減できるので特に有効です。また定位放射線治療ではピンポイントで照射可能なので小さな肺がん、肝がんや脳転移などが適応になります。このように現在の放射線治療では、がんの種類や大きさ、進行度により治療方法を細かく選択してゆくことが重要になります。臨床各科のドクターおよび大分大学放射線科スタッフとも連携してそれぞれの症例に応じた治療法の選定に心がけております。
外来担当医
放射線治療科医長
大塚 誠 [Otsuka Makoto]卒業大学
九州大学(昭和54年卒)
局員
大塚 健一朗 [Otsuka Kenitchiro]卒業大学
九州大学(平成27年卒)