initial training
初期研修プログラム

当院の研修体制の特徴

医師の道は長く厳しいものです。
日々の診療にはつらいことや悩むことがたくさんあるのは確かです。
しかし、病に苦しむ患者さんを助けるという医師の使命を果たしたときには、それ以上の喜びも生まれます。
当院では、患者さんの協力を得ながら、病院全体で新しい医師を育んでいきます。
また、癌や急性疾患に対する最先端医療を提供することにより、研修終了後の先を見据えた専門医を育成することを目指しています。

1. 充実した診療科

当院には、ほぼ全ての臓器をカバーする診療科がそろっています。
初期臨床研修の2年間は、プライマリーケア(初期診療)技術の習得を基本としますが、それぞれの専門家から指導を受けることにより、より深い知識を得ることができます。
また、各専門家が活躍する姿を見ることにより、自身の研修終了後の進路についてヒントが得られるでしょう。

2. 地域の基幹救急病院

当院では年間約2100台の救急車を受け入れており、大分県東部の救急医療の一翼を担っています。
救急部門をローテート時は、担当医の指導の下に、豊富な救急症例に触れることができます。また、各診療科の研修時にも、多くの急性期疾患を経験することができます。

3. 大分県がん診療連携協力病院

健診から治療まで

当院に隣接する、大分県厚生連健康管理センターでは健康診断を行っています。
鶴見病院では、内視鏡センター、外来化学療法室、内視鏡外科手術や放射線治療を充実させており、リスクの高い癌患者さんにも、低侵襲かつ複合的な治療を行うことができます。

緩和ケア

当院には緩和ケア病棟があり、臨床心理士や緩和ケアナースによる緩和ケアチームが編成されており、癌治療早期から患者の心理的ケアを行っています。
この活動に触れることにより、コミュニケーション能力を高め、緩和ケアや終末期医療に関する知識を習得することができます。

臨床研修プログラム

臨床研修の目標

医師としての広い人間愛を涵養し、プライマリケアの理解を深め、患者の権利を尊重し、全人格的に診療できる基本的な臨床能力を修得する。

1.プログラムの原則

  1. 初期研修期間は2年間とし、研修は当院および当院が指定した臨床研修協力施設において実施します。
  2. 初期臨床研修中のアルバイトはすべて禁止します。

2.プログラム参加施設

地域医療や本院には設置されていない診療科については、研修協力病院(施設)で研修を行うことができます。

臨床研修プログラムの様子
臨床研修プログラムの様子
臨床研修協力病院
臨床研修協力施設

スケジュールの例

1年次 2年次
1~4週 オリエンテーション
(点滴・採血) 4週
地域医療 4週
5~8週 内科 30週 産婦人科 4週
9~12週 精神科 4週
13~16週 小児科 4週
17~20週 選択科 36週
21~24週
25~28週
29~32週
33~36週
外科 5週
37~40週
救急(麻酔科) 4週
41~44週
選択科 9週
45~48週
49~52週
  • 内科研修では、血液内科、呼吸器内科、腎臓内科、循環器内科、消化器内科、糖尿病・代謝内科、神経内科から3診療科を選択し、それぞれ10週ずつ研修する。
  • 外科研修では、消化器外科、呼吸器外科より1診療科を選択し、5週間研修する。
  • 救急科研修については麻酔科もしくは救急科4週間のブロック研修を行う。また、通年で週1回の救急科研修を行い(並行研修)、残りの8週分とする。不足する場合は夜間当直の一部を救急科としてカウントする。
    (麻酔科指導医不在の状況で麻酔科を希望する場合は、選択科目として大分大学にて選択可能)
  • 一般外来研修は小児科研修中に2週分、及び2年次の選択科研修中に総合内科外来にて週1日一般外来の並行研修を行い、併せて4週分とする。
  • 在宅医療研修中に在宅医療研修を行えなかった場合は、他の在宅医療研修が可能な研修先にて1~数日研修を行うこととする。
  • 選択科は本人の希望に沿い選択可能だが、到達目標である症例経験が達成できるように配慮する。

処遇・待遇

身分 正職員
研修手当

《基幹型》基本手当
(1年次)450,000円(税込み) (2年次)480,000円(税込み)

《協力型》基本手当
(1年次)450,000円(税込み) (2年次)480,000円(税込み)

※当直手当あり
休診日 第1・第3土曜日、日曜日、祝日、年末年始
勤務時間 8:30~17:00
時間外・休日労働の想定最大時間数
(年単位換算)
300時間(昨年度実績:約71時間)
休暇 有給休暇 (1年次)10日 (2年次)20日
夏期休暇・盆休暇・年末休暇
その他(慶弔休暇など)
当直 月に約3回(当直明けの日の午後は業務免除)
社会保険等
  • 健康保険
  • 厚生年金保険
  • 雇用保険
  • 労災保険
健康診断 年2回
医師賠償責任保険の扱い 病院にて加入
個人加入は任意
研修活動 学会、研究会への参加可

先輩からのメッセージ

2年目研修医

臨床研修医 奥田 敦子 医師

 研修医2年目の奥田敦子と申します。この病院で働いてみて感じた魅力について書きたいと思います。

 第一に、右も左もわからない不安な気持ちで入職しても、一つ一つゆっくりと慣れていけるような環境であることです。入職すると三週間ほどのオリエンテーションがあります。それが終わると、各診療科での研修と救急ローテーションが始まり、上級医の先生方がカルテやオーダーの仕方等、一から実務を教えてくださりました。スケジュール感がゆっくりなので、二年目の研修医の先生や同期にもいろいろと教えてもらいながら、慣れていくことが出来ました。

 第二に、各診療科でさまざまな手技を行うことができる点です。学生の時とは異なり、見るだけで終わらず、させてもらえる機会が多いので、モチベーション高く充実感のある研修生活を送れると思います。また、診療科の選択、ローテーションの決定も比較的自由度が高く、興味のある診療科を多く回ったり大分大学の診療科を回ったりと変更をお願いしやすい点も魅力だと思います。

 実習と部活等ある中で忙しいと思いますが、当院に興味がある方はぜひ見学に来てみてください。そして気軽に研修医にいろいろ聞いてみてください。

 皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

臨床研修医 祐德 美稀子 医師

 研修医2年目の祐德美稀子と申します。私は出身も大学も他県の人間ですが、自然豊かな土地に住みたいという一心から大分県で初期臨床研修病院を探しました。大分県の研修病院事情について右も左もわからないところから、最終的にこの鶴見病院に決定した根拠をお伝えしたいと思います。

 鶴見病院が臨床研修病院として内科系のローテーションの割合が多い病院だということはご存知かもしれません。私は初期臨床研修中に、まずは病院という環境に慣れること、そして幅広く内科的な考え方を身につけることを目標にしておりましたので、選択科を最長3か月続けて研修できるローテーションの組み方に魅力を感じました。さらに救急科を1年を通して研修するので、普段の研修で蓄えた知識を応用できる機会が毎週あることも魅力的でした。

 また、他県から来たこともあり、困った時に気軽になんでも相談できる雰囲気を重視しておりましたが、鶴見病院は上級医の先生方はもちろんのこと、ほかのスタッフの方々も本当に温かく細やかな気遣いで接してくださり、ここで間違いないと確信しました。

 研修先の病院選びで悩むとき、今後の進路や目標が決まっていると道筋が立てやすいことも多いでしょう。しかし、具体的な目標が決まっていなくても、鶴見病院でならば進路について考える時間もたくさん持ちながら自分のペースで研修ができる環境があります。

 実習や勉強で忙しいと思いますが、学生生活を思いっきり楽しんでください。そして研修先の一つとして少しでも鶴見病院を思い出していただければ嬉しいです。

1年目研修医

臨床研修医 池脇 泰征 医師

 研修医1年目の池脇泰征と申します。私が鶴見病院を選んだ理由、そして実際に働いてみてどうだったかをお伝えしたいと思います。

 私は元々、いわゆるハイパーな環境での研修を希望して病院探しをしていました。いくつか病院見学にも行きましたが、日々の業務に追われて復習の時間が十分に確保できず、目の前のことをこなすので精一杯。という印象を受けることが多かったように感じます。当院はゆるやかベースの研修スタイルではありますが、やる気のある研修医には全力投球でぶつかってきてくれる先生方がたくさんいらっしゃいます。患者さんの病態をじっくり考えて上級医に報告し、豊富なフィードバックを受けることで、着実に一歩ずつ、前に進んでいる実感があります。手技も積極的に任せてもらえるため、座学に留まらない有意義な研修生活を送ることができています。

 また、本研修の最大の特徴は、内科必修で1つの科につき10週回ることができる点だと思います。研修期間に幅があるおかげで、仕事に慣れた頃には次の配属先へ、ということもないですし、様々な症例を経験することができています。

 当院での研修は、ゆるやかペースの研修希望の方だけでなく、今何が必要かを自ら考えて行動するのが得意なガツガツタイプの学生にもおススメです。ここでは伝えきれない当院の魅力がまだまだあるので、ぜひ一度病院見学にいらしてください。(鶴見は夜も楽しいゾ☆)

臨床研修医 花岡 玄一郎 医師

 初めまして!研修医1年目の花岡玄一郎と申します。まずはお忙しい中私の文章を読んでいただきありがとうございます。皆さん初期研修の2年間どのように過ごしたいか、さらには将来どのような医師になりたいか大変悩まれていると思います。実際に私も社会に出て働くことに漠然と不安を感じていました、、、拙い文章ですが、この病院の魅力を少しでも多く伝え、将来の選択肢の一つになればと思います。

 まず、この病院の魅力の一つは、働きやすい環境があるということです。ありきたりな言葉かもしれませんが、私はこの病院で働き始めてから強く感じています。一年目の研修医は基幹型4人、協力型3人の計7人で働いています。この多すぎない人数ならではの密なコミュニケーションが魅力です。気軽に意見を交わしたり、質問しやすい雰囲気や、経験豊富な指導医との距離も近く、個別の指導やフィードバックを受けやすいことが研修医としての成長を実感できます。

 また、この病院の大きな魅力の一つとして、多職種の方とのコミュニケーションを多くとることが出来る4週間のオリエンテーションがあるという事です。この期間では、今年から働く新人の皆さんで8人程度のグループを何個か作り、講習や職場体験など様々な経験をすることで、同じ職場同士での交流が出来ます。研修期間が終わり実際に職場での業務が始まっても、顔見知りの人達と働くということはとても心強いです。お互いに仕事の事で聞きたい事や悩みなどがあったら気軽に相談できる環境があります。

 最後に文章では多く伝えきれなかったのですが、今日にを持った方がいれば是非鶴見病院に見学に来てください。皆さんにお会いし、お話しする事を楽しみにしております。来年から私たちと充実した研修医生活を送ってみませんか!?

臨床研修医 馬場 英里子 医師

 研修医1年目の馬場英里子と申します。2ヶ月間働いてみて感じた魅力を2つお伝えしたいと思います。

 1つ目に、病院全体の雰囲気がとても良いことです。「お疲れ様です!」と挨拶が行き交っており、他職種の人に声をかけやすい雰囲気があります。入職当初でわからない事があり、わからない事を看護師さんにお尋ねすると親切に教えてくださいました。また、新入社員が合同で行うオリエンテーションで他職種の同期と知り合うことができ、各病棟で研修する際に声をかけやすい同期ができるのでとても心強いです。このように、他職種と関わる際に雰囲気の良い職場で仕事ができるのは安心感があります。

 2つ目に、あらゆる面で自由度が高いところです。手技について、自分でしてみたいですと伝え、その場に行くと積極的に経験させていただけます。当直について、秋頃からゆっくり始めたい人、夏頃から早く入りたい人、自分で選ぶ事ができます。選択期間の研修は、病院にない診療科でも大学病院で研修する事ができます。

 このように、自由度が高く自分で選ぶ事ができるので、研修する意欲が湧きます。

 上記2点ではまとめきれないほど、鶴見病院には多くの魅力があります。

 実習や部活など、忙しい生活であるとは思いますが、当院に興味のある方はぜひ見学にきてみてください。皆さんとお話しできる日を楽しみにしています。

臨床研修医 山口 達也 医師

 研修医1年目の山口達也です。私が鶴見病院での研修を考えたのは、大学の実習で鶴見病院にお世話になった際に医局や職場の雰囲気に魅力を感じたからです。鶴見病院では先生方の距離感が近く、医局では異なる診療科の先生同士でも話をしているのをよく見かけます。何か困った際に上級医や他科の先生に相談しやすい環境が整っており、まだ入職して2ヶ月ですが働きやすさを実感しています。また、入職してすぐ多職種で一緒にオリエンテーションを行うため、どの病棟、どの部署にも同期の知り合いがいてくれるというのも働きやすい理由の1つだと思います。

 ローテーションの組み方も特徴的で、鶴見病院では内科の研修が30週あり、3つの科をそれぞれ10週ずつ回ることができます。長い期間回ることで診療科への理解をより深めることができるため、内科に興味がある人は充実した研修ができると思いますし、そうでない人でも将来どの科に行っても必要な病棟管理をじっくりと学ぶ良い機会になると思います。そして鶴見病院には救急科がないため、毎週どこかの曜日で救急車の対応をする機会があります。身に着けた救急対応の知識や採血などの手技を実際に使う場面が1年間通してあることも魅力的だと感じています。

 まだまだ伝えきれてない鶴見病院の良さがあると思うので、興味がある方はぜひ病院見学に来ていただけたらと思います。

募集要項

卒後臨床研修募集要項(2026年度採用分)

プログラム名大分県厚生連鶴見病院医師臨床研修プログラム
募集定員4名
募集書類提出締切2025年8月8日(金)
選考日2025年8月21日(木) (予備日8月25日(月))
  • 上記日程が難しい場合は別途ご相談ください
応募書類
  1. 研修医採用願書 ※備考欄に希望日をご記入ください
  2. 成績証明書
  3. 卒業(見込)証明書
  4. 履歴書
  5. 小論文
  6. 確認票
  • 以上の書類を取りまとめて、応募受付期間までに大分県厚生連鶴見病院臨床研修センターに持参又は、下記宛名に書留郵便にて郵送してください。
  • 応募者には、後日メールにてご連絡いたします。
応募資格2025年度医師臨床研修マッチングに参加し、第120回医師国家試験受験予定の者
選考方法

面接試験、小論文 (応募書類に同封して事前提出)、OPQ適性検査(※事前にWEBにて実施、応募書類確認後にご案内します。一般常識を問う問題ではありません。)

応募書類について

研修医採用願書及び履歴書は下記からダウンロードいただけます。
必要事項をご記入の上、募集要項に記載のお問い合わせ先まで郵送又は持参して下さい。

受験願書(Word)[DOC]

確認票(PDF)[DOC]

履歴書(Excel)[XLS]

募集要項 [PDF]

お問い合わせ・書類提出先

大分県厚生連 鶴見病院 
臨床研修センター

住所:〒874-8585 大分県別府市緑丘町12番1号

TEL:0570-06-7111(ガイダンス⑨を選択)
(内線:4945)

FAX:0977-23-7039

Mail:tt-center@ok-tsurumi.com