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☆★ 今月の特集 ☆★
身につけておきたい一次救命処置
脳神経外科部長 加賀 明彦
一次救命措置の重要性
心臓は、全身に血液を送るポンプの働きをしています。つまり、心臓が止まってしまうと、全身の臓器に血液が通わなくなってしまいます。このとき、もっともダメージを受けやすいのが脳です。脳は繊細な臓器ですので、3〜8分間血が通わなくなると、細胞が死んでしまい元に戻らなくなります。それではたとえ治療によって心臓が動くようになっても、社会復帰は困難です。
そのような状態になるのを防ぐためにも、一刻も早い治療が必要です。しかし、救急車が到着する時間は、全国平均で7.7分、大分県では平均7分となっています。救急車の到着を待っていては、手遅れになる可能性もあります。すぐに救命処置を開始することが生命を左右することになりますので、いざというときに備えて、一次救命処置の知識を身につけておきましょう。
救命処置の手順
肺がんは組織型(がん細胞の顔つき)により、@非小細胞がんとA小細胞がんに分類されます。さらに非小細胞がんは、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなどに分類されます(今回は大細胞がんについての説明は割愛します)。内訳としては、腺がんが日本で最も発生頻度が高く、全体の60%程度、次いで扁平上皮がんが25%程度、約10%が小細胞がんとなります。
腺がんは喫煙とはあまり関係なく男女共に発症し、肺末梢部に発生し何年もかけてゆっくりと進展するのが特徴です。一方、扁平上皮がんや小細胞がんは喫煙者の多い男性に発症しやすく、肺門部近くの比較的太い気管支に好発するのが特徴です。中でも小細胞がんは非常に進行が早く、見つかった時にはすでに脳や骨に転移している場合が多い、非常に悪性度が高く予後の不良ながんです。
喫煙と肺がんの関係
非喫煙者と重喫煙者の肺を比べてみますと、非喫煙者の肺はキレイなピンク色をしているのに対し、重喫煙者の肺はどす黒くなっています。喫煙本数が増すにつれて扁平上皮がんや小細胞がんを発症する確率が増えてきます。特に小細胞がんの進行速度は、何年もかけてゆっくり進行する腺がんに比べて、毎年検診を受けても間に合わないくらいのスピードで進みます。
非喫煙者の方でも肺がんになる事はありますが、タバコを吸うことで肺がんの発症リスクは高まります。タバコはやめた方がよいでしょう。
CT検査の有用性
肺がんは早期発見をすることで治療の可能性が高まります。しかし、これまで肺がんは早い段階ではなかなか見つかりにくいものでした。ところが近年CT検診が普及してきたことにより、状況が変わってきました。
腺がんは何年もかけてゆっくりと進行しますが、早期のがんはX線写真では淡い影としか映らず、はっきりとした結節影として映る様になった時にはすでに進行がんとなり手遅れの状態が多かったのですが、CTではがんが3mm程度の小さい段階から捉えることが可能で早期に発見することができるようになりました。非喫煙者で肺がんが気になる方は3、4年に1回、検診の際などにCT検査を受けてみるとよいでしょう。検診の結果何もなければ、3、4年は肺がんに関しては心配いりません。
なお、喫煙者の方に発症する扁平上皮がんや小細胞がんについては、CTでも腺がんほどの早期発見は期待できません。
肺がんの治療
肺がんの治療は小細胞がんや非小細胞がんといった組織型、また、がんの進行度によって、それぞれに適した治療を行っていきます。
肺がんの治療法は、主に@手術、A化学療法(抗がん剤による治療)、B放射線治療などが挙げられます。組織型にもよりますが、早期の場合には手術を適応し、ある程度進行したがんの場合ですと、化学療法や放射線治療を併用して延命を図ります。
@ 手術
術式としては、肺葉の切除およびリンパ節の廓清(リンパ節の切除)を行います。
肺葉の切除に関しては、場合によっては片方の肺をすべて切除する場合もありますが、最近では早期肺がんが増加し肺葉より小さい区域切除や部分切除などの縮小手術を行う事が多くなってきました。また、胸腔鏡を使用することにより、従来のように大きく胸を切り開かなくても、小さな手術創で済むようになってきました。
A 化学療法
切除不能な非小細胞がんや小細胞がんに対して抗がん剤などを使用して延命を図ります。治療は副作用の異なる2種類の抗がん剤を併用して行います(代表的なものはシスプラチンとタキソールなど)。しかし、抗がん剤はがん細胞のみならず、白血球、髪の毛、消化管上皮など、頻繁に細胞分裂を行う他の正常な細胞にもダメージを与えるため、吐き気や脱毛、白血球減少などの副作用を伴います。
ですが、最近になって、腺がんに対し有効性が認められ、かつ副作用の少ないアリムタという薬が登場し脚光を浴びています。
さらに、分子標的治療薬も登場してきました。これはがんの増殖や悪性化に関わるがん細胞表面の特殊なタンパク質を標的として作用する治療薬であり、正常細胞には抗がん剤のようなダメージは与えず、がんには非常に良く効きます。肺がんの分子標的治療薬には、現在イレッサとタルセバがありますが、全ての肺がんに効果があるのではなく、日本人を含めた東洋人の腺がんで、かつ非喫煙者の女性に効果は限られています。中には腫瘍が著明に縮小するケースも頻繁に経験します。
血管新生阻害剤であるアバスチンは、がん細胞から出される血管上皮成長因子を抑制して血管の新生を抑えます。血管の新生が抑えられたがん病巣は栄養不足になり縮んでいきます。また、アバスチンには血管を整えて他の抗がん剤をがん細胞へ届けやすくする働きもあります。最近は抗がん剤とアバスチンを併用する治療法が標準になりつつあり、約70%の方に効果が認められます。ただし、扁平上皮がんに使用すると大きな血管が破れるおそれがありますので使用できません。
現在の化学療法においては、抗がん剤およびアバスチン、アリムタの併用療法が最も効果があり、約75%の方のがん細胞が半分の大きさに縮小しますが、費用が高価である事が難点です。
B 放射線治療
がん病巣にエックス線などの放射線を照射して焼いてしまう治療法が放射線治療です。従来の放射線治療では、周囲の正常な組織にもダメージを与えてしまう欠点がありましたが、最近ではIMRT(強度変調放射線治療)という、がん病巣にのみピンポイントで放射線を照射できる治療法も行えるようになってきました。
まとめ
肺がんは喫煙者だけでなく、非喫煙者の女性にも高頻度で発症します。ですが、非喫煙者の肺がんは進行が遅く、CTで早期に発見できれば根治する事ができます。逆に重喫煙者が罹る肺がんは進行が早く、手遅れになりやすい傾向があります。治療法については、手術や化学療法に加え、最近では副作用の少ない抗がん剤や分子標的治療薬が開発され、またIMRTなどの新しい放射線治療も行われるようになってきました。しかし、早期に発見された肺がんを除き、進行した肺がんについては、延命効果を図るのみで、完全に治すことは難しいのが実情です。
喫煙は肺がんだけでなく、様々ながんの原因にもなるので、百害あって一利なしと言えます。肺がんの予防と早期発見・治療のためにも、禁煙を心がけ、定期的にCT検診を受けることが大切です。
行事のご紹介
毎月開催の行事
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健康大学
日 時:5月26日(土)
時 間:10時〜11時
場 所:鶴見病院南館5階研修ホール
内 容:「血液の病気について」
講 師:中山 俊之 血液内科部長
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糖尿病教室
日 時:3月6日(火)
時 間:13時〜15時30分
場 所:鶴見病院南館5階会議室
内 容:医師「糖尿病とは」
薬剤師「薬物治療の実際」
管理栄養士、理学療法士
「カンバセーションマップを使用して食事療法、運動療法」
看護師「日常生活の注意点」
☆体験糖尿病教室☆
日 時:平成23年5月26日(土)
時 間:12時〜15時(受付11時30分〜)
場 所:鶴見病院南館5階研修ホール
内 容:管理栄養士「食事療養について」
医師「糖尿病について」
薬剤師「薬物療法について」
看護師「フットケア・シックデイ」
理学療法士「運動療法について」
※室内にて運動を行います。
参 加 費:お弁当、お茶代の600円をいただきます。
(当日キャンセルの場合、返金できませんので
ご了承下さい)
申 込 み:5月24日(木)までに、身長・体重・生年月日・
連絡先をお知らせ下さい。
申 込 先:鶴見病院 糖尿病療養指導委員会
代表TEL : 23-7111
※毎年5月、11月は第2土曜日に体験糖尿病教室を実施しています。
実際に自分に合った食事のカロリー計算を行い、そのお食事をし
てもらいながら講義を開き、その後、皆さんと一緒にウォーキン
グを行います。
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腎臓病教室
日 時:平成24年6月21日(木)
時 間:13時〜15時
場 所:鶴見病院 南館5階会議室
内 容:第一部
腎臓内科医師…「腎臓病について」
看護師…………「腎臓病の検査について」
管理栄養士……「食事について」
看護師…………「日常生活の注意」
第二部
薬剤師…………「薬について」
社会福祉士……「医療保険と福祉制度」
看護師…………「腹膜透析療法について」
臨床工学士……「血液透析療法について」
※この教室は偶数月の第3木曜日に行っています。
二部構成ですが、関心のある内容だけをお聞きになっても構いません。
※テキスト希望の方は500円で購入可能です。
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さわやかコンサート
日 時:5月25日(金)
時 間:18時40分〜
場 所:鶴見病院1階ホール
「グループ・アルファ」の演奏をどうぞお楽しみ下さい。
リクエストも受付けています。
供養盆踊り
平成22年8月6日、鶴見病院にて供養盆踊り大会を開催いたしました。
毎年恒例の行事として地域に根づいた盆踊り大会に、今年も多くの方が参加してくれました。
はじめにこの一年間に亡くなられた方々への黙とうを捧げたのち、輝謡会のみなさんと鶴見病院の和太鼓クラブの演奏に合わせて盆踊りが開始されました。踊りの輪の中には近隣自治会の皆さんやJA別府市職員の方々も参加し、別府音頭・温泉おどり・ヤッチキを楽しく盛り上げてくれました。
休憩中会場では、ジュースやアイスクリームの無料配布のほか、今年の盆踊りも大盛況のうちに終了することができました。
病院祭
平成22年10月17日、当院恒例となっている病院祭も今回20回目を節目を迎え、『絆〜kizuna〜病院祭に行こう!!』をメインテーマに様々な催し物や展示が行われました。
ステージでは開会式後に餅まきが行われ、ミキダンススタジオによるダンスパフォーマンスやシルバーダンス、フラダンス、ゴスペルなど会場を盛り上げる催し物が満載でした。広場では近隣自治会やJAによる出店も大賑わいでした。
研修ホールにおいては大分大学医学部名誉教授である三舟求眞人先生による特別講演が行われ、海外旅行における注意しなければいけない病気についてお話して頂きました。
最後には恒例となっているオークションや大抽選会も多くの方が参加されていました。晴天にも恵まれ、地域の皆さんに支えられ開催できました病院祭には今年も約4,600人の方にお越しいだだき大盛況でした。
鶴見病院だより
患者様が安心して主体的に医療へ参加することができるように当院の診療情報をお知らせして、信頼して支えてくださる地域の方々への感謝をこめて発行しています。
おもいやり
広報誌のおもいやりです。